大黒様が座った大石

大黒様が座った大石

田地子田尻の地に「大黒様」として祀られている大岩である。この大岩は「大覚様」とも呼ばれ。次のような伝承が残されている。

大正のころ、この大黒様は濡れて震えながらある人の夢枕に立たれて、スーッと消えてしまわれた。夢からさめたその人は、気にかかって仕方がない。朝になると田地子川を探しながら下っていった。すると村はずれの川の中に、水しぶきを浴びて光る大きな岩があった。それは夢に見た大黒様のお姿にそっくりであった。それで村の人たちと引き揚げようとしたが、石は重くて、二日かかっても少しも動かない。そこで多額の費用をかけて機械を借り、巻き上げて、現在の地に祀ったという。

建部町史(地区誌・資料編)P412より抜粋

 


鉾立岩

田地子の鉾立池の近くに岩がある。この岩には次のような伝承が残っている。太古、一人の神様が多くの従臣をつれて、加茂山を越えて田地子の大穴に進攻してきた。この神は出雲神、大穴牟遅命であった。命は、ここで大きな岩に腰をかけ、かたわらに権力の象徴である「天の広矛」をおし立ててお休みになった岩を「鉾立岩」といい、また近くの池もそれにより「鉾立池」と名付けられたと伝わる。

建部町史(地区誌・資料編)P413より抜粋



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